サハラ以南アフリカ

サハラ以南のアフリカの多くでは、HIV 感染経路に関する知識がいまだに乏しいです。一般的に男性よりも女性、また都市部よりも地方に住む人々のほうがHIVに関する知識が乏しいようです。成人の10人に1人以上がHIVに感染している10ヶ国でさえも、このような傾向が見られます。

HIV感染者数 女性の感染者数 新規HIV感染者数 成人HIV陽性率(%) エイズによる死亡者数
2005 2580万 1350万 320万 7.2 240万
2003 2490万 1310万 300万 7.3 210万

特徴

サハラ以南のアフリカの人口は世界の総人口の10%あまりですが、世界のHIV感染者の60%以上をしめています。国全体として成人HIV陽性率が低下するある国々は、ケニア、ウガンダ、ジンバブエの3カ国です。南部アフリカ諸国ではジンバブエを除き、流行の勢いが弱まる様子はほとんど見られません。感染が拡大しているモザンビークやスワジランドなど、まだピークに至っていないという国もあります。

アフリカにおけるエイズの流行を「アフリカの」という言葉でひとくくりにしてしまうことが不適切であると同じように、HIV陽性率を国レベルだけ見ていると実状が見えないことがあります。例えば、産婦人科に通う妊婦のHIV陽性率は、地域によって大きく異なる国が多いです。このような地域差は、流行が多用であることや、流行が状況的な要素に左右されることが言えます。このような要素のなかで、顕著なのが女性たちの社会的、経済的地位です。サハラ以南のアフリカでは女性の感染者が際だって多く、HIVに関する知識も乏しいことが多いです。

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