コンドームより禁欲...実情見ぬローマ法王発言、反発呼ぶ
2009年3月20日
アフリカを初訪問中のローマ法王ベネディクト16世が、「コンドームはエイズ予防に役立つどころか、かえって問題を増幅させる」と発言し、物議を醸している。
現場の実情を顧みない法王の発言が、エイズ対策に取り組む国際機関などから強い反発を呼んでいる。
法王は17日から1週間、カメルーン、アンゴラを歴訪している。問題の発言はローマを離陸した専用機内で、同行記者団に語った。エイズを引き起こすHIVの感染予防対策として、避妊具を普及させることをよしとせず、「禁欲」を説くカトリック教会の方針を改めて強調したものだ。
国連によると、サハラ砂漠以南のアフリカは、世界のHIV感染者の3分の2(約2200万人)が集中し、感染予防が緊急課題。現地のカトリック教会が"中央の方針"に逆らい、コンドームを配給している例も多い。
ジュネーブの国連合同エイズ計画(UNAIDS)は19日、「HIV感染予防にコンドームは欠かせない」との声明を発表。スペイン政府も同日、アフリカ諸国に対する「コンドーム100万個」支援を突然発表し、法王に対する"不服"を示した。
愛のためなら~女性50人がHIV感染知りながら関係
2009年3月19日
イタリアのエイズウイルス(HIV)感染者支援団体「NPS」は18日、同国内で毎年少なくとも約30人から50人の女性が、夫や恋人などパートナーの男性のHIV感染を知りながら避妊具なしに性交渉し、自分も感染しているとの調査結果を発表した。同国の通信社ADNクロノスが伝えた。
こうした女性らは避妊具を使わないのは「愛を分かち合うため」としており、妊娠し子供がHIVに感染するケースもあった。NPSは「社会的な大問題」として対策の必要性を訴えた。
NPSによると、こうした行為に及ぶのは大半が女性で、男性はパートナーの感染を知ると関係を絶つことが多かった。NPSは支援活動の中で得た情報を基にこうした女性の数をまとめており、実際の数はさらに膨らむ可能性があるという。
国連合同エイズ計画(UNAIDS)などによると、2007年のイタリアのHIV感染者は約15万人で近年、年間約4000人のペースで感染者数が増加している。