免疫逃れるHIV広がる 熊本大など調査
2009年2月27日
人の免疫システムを逃れるように変異したエイズウイルス(HIV)が世界中で広がっているとの調査結果を、熊本大などの国際研究チームがまとめ、英科学誌ネイチャー電子版に26日付で発表した。
ワクチン開発の在り方に影響を与える内容。
熊本大の滝口雅文教授は「変異ウイルスの存在は知られていたが、世界中で蓄積されていることがはっきりした。現在のワクチンは、かつて流行した古いウイルスを使っているが、新しいウイルスでワクチン開発を進めるべきだ」としている。
チームは、日本や英国、南アフリカなど8カ国、2800人余りの感染者を調査。免疫の働きにかかわるヒト白血球抗原(HLA)に注目して調べると、遺伝的に特定のタイプのHLAを持つ感染者の96%に変異ウイルスが見つかった。
そうしたHLAをもともと持たない患者の29%からも、変異ウイルスが発見された。人から人へ感染が繰り返される間に、変異ウイルスが広がったとみられるという。
引用:日本経済新聞 いきいき健康【最新ニュース】
国内のHIV感染・発症、08年は過去最多に 厚労省まとめ
2009年2月18日
国内のHIV感染・発症、08年は過去最多に 厚労省まとめ
国内で2008年に新たに報告されたエイズウイルス(HIV)の感染者数は1113人、エイズを発症した人は432人でともに過去最高だったことが18日、厚生労働省エイズ動向委員会のまとめで分かった。感染者は6年連続、発症者は3年連続の増加となった。
新規の感染者、患者数の合計は1545人。性交渉による感染が1329人で、大多数を占めた。男女別では男性が1442人、女性が103人だった。年齢別にみると、30代が559人で最多。20代が377人、50代が283人と続いた。
感染者や患者数が伸び続ける一方、保健所などで検査を受ける人も増加している。08年に抗体検査を受けた人は17万7156人で、前年より約2万 3000人多かった。エイズ動向委員会は「早期治療、感染拡大防止のため、保健所などの検査や相談の機会を積極的に利用してほしい」とコメントした。
引用:日本経済新聞 朝刊