上半期に4000人が死亡、エイズ感染経路は「性交渉」が増加―中国
2008年9月26日
2008年9月25日、中国国家衛生部疾病予防管理局は、中国において今年上半期に新たに2万2299人がHIV感染者となり、そのうちエイズ発症者は 6892人、4007人が死亡したと発表した。6月までの累計ではHIV感染者は25万2748人を数え、そのうち発症者が7万3071人、死者は3万 0883人であった。中国新聞網の報道。
感染経路は今まで注射器による感染が多かったが、昨年10月より性交渉による感染数に増加傾向が見られたが、その中でも特に男性間の性交渉感染が増加している。2005年には男性間の性交渉感染は0.4%であったが、現在は3.3%と増加。異性間での性交渉も10.7%から37.9%へと急増している。性病のうち28.9%がHIV感染者を占める。
HIV総合観測資料によると、60%が性交渉時に必ず避妊具を使用する。70%の男性同性愛者はこの半年間に不特定多数と関係を持ったと答え、そのときコンドームを使用したのはわずかに30%であった。また、男性が風俗店を利用する時にコンドームを使用したのは50%だという。
引用:Record China
【インド万華鏡】エイズ問題 エリート層にも感染拡大
2008年9月23日
経済成長著しいインドで今も影を落とすのが、エイズの問題だ。インドのHIV(ヒト免疫不全ウイルス)の感染者数は昨年、従来の約570万人から約240万人へと大幅に下方修正された。これは推計方法が変わったためとされるが、これで問題が解決したわけではない。最近では所得の増加に伴い、実業家や政治家を相手にする高級コールガールも登場した。さらにインドのエリート民兵組織の兵士が多数、感染症のため死亡していたことがわかり、改めてこの問題の深刻さが浮き彫りになっている。
国連合同エイズ計画(UNAIDS)によると、インド国内の感染者は、15歳から49歳までの男女がほとんど。性交渉による感染が多いという。
インド政府の昨年の調査では性産業にかかわっている人は約300万人とされ、その多くが貧しさから売られ、ニューデリーなどにあるいわゆる「赤線」地帯で働かされている。
ところが、最近では、経済成長に伴ってインドを訪れる外国人ビジネスマンやインド人実業家、政治家を相手に、1時間で20万ルピー(約47万円)を稼ぐ高級コールガールも現れたという。
ロイター通信によると、こうした高級コールガールは全体の2、3%だが、ほとんどが中流家庭出身で高等教育を受けている。しかも、彼女らは売春をもうかるだけでなく、魅力的な仕事と考えているという。
このような高級コールガールが増えることで、これまでHIVとはかかわりがないと思っていた社会層に、感染が広がるとの懸念は強い。
一方、インドの保健医療情報サイト「Medindia」によると、インド内務省の管轄下にある民兵組織のアッサム・ライフル部隊の兵士500人が、HIVに感染していたという。
同部隊が展開するインド北東部は、国内でもとくに感染者の多い地域で、麻薬取引が多いことでも知られている。同部隊は170年以上の歴史を持つエリート部隊。それが過去10年で70人がエイズで死亡、今も500人以上が感染しているという。地元女性との性交渉が主な原因とされるが、麻薬の注射針の使い回しが感染を拡大したようで、エリート部隊のモラルの欠如を嘆く声は多い。
こうしたこともあり、統計上の下方修正に対し、実態とは異なるという批判は根強い。なかでも、感染者の割合が高いとされる男性の同性愛者が、社会的差別を恐れ、検査さえ受けていないことは長く問題視されてきた。
タイムズ・オブ・インディア紙によると、こうした状況を打開するため、同性愛行為を含む「自然の摂理に反する性行為」を禁じた刑法第377条の廃止をめぐる論議が、最高裁で行われることになったという。同条の廃止をめぐっては8年越しの論議が行われてきた。もし廃止されれば、感染の可能性があっても黙っていた人々が検査や治療を受けられるようになると、関係者は期待する。
引用:産経新聞
オーストラリアのエイズ拡大
2008年9月17日
源ブームの恩恵を受けるオーストラリアだが、同国のHIV感染者数の増加は、鉱山関係者がアジアで休暇を過ごすことも一因になっている可能性がある。研究者らが17日、HIVやエイズに関する報告書で明らかにした。
HIV専門機関がまとめた同報告書によると、2007年12月時点での同国のHIV感染者は2万7331人で、エイズの発症者数は1万0230人。1999年には718人だった新規感染者数は2007年には1051人になっており、過去8年で約50%増加したとしている。
新規感染者の多くは依然として男性同性愛者が占めているが、鉱物資源が豊富な西オーストラリア州やクイーンズランド州の異性愛者の男性の間でも感染が増加しているという。
鉱山労働者の多くは数週間働いた後にまとめて数週間の休みを取るシフトで働いており、研究者らによると、休暇をアジアで過ごすケースも少なくない。
オーストラリア・エイズ連盟のドン・バクスター氏は「(新規感染者の)少数ながら無視できない数が、資源が最も豊富な州の男性異性愛者であり、明らかにアジアで休暇を過ごし、無防備な性交渉を行っている」と述べた。
引用:ロイター
HIV検査を受けよう!-都がクラブで啓発イベント
2008年9月 9日
東京都は9月5日、渋谷区内にあるクラブでエイズ予防啓発イベント「STOP AIDS 『Words of Love』」を開催した。アーティストのライブにダンスフロアも熱気に包まれたが、「HIV検査したことある?」との質問に、会場は一瞬沈黙。若年層へのエイズ予防知識の普及は、これからのようだ。
都は、これまでも音楽イベントを通じてHIV・エイズ予防を訴えてきたが、クラブでの開催は初めて。10、20歳代を中心に200人が集まった。
オープニングでは、日本語、英語、広東語を操るラッパー日華(NYCCA)さんが、ラップに乗せながら、「愛のある愛し方をしよう!女性ははっきり、男性にコンドームを着けてと言おう!」と訴えた。ほかにも好色人種さん、MAY'Sさん、CLIFF EDGEさんらがライブを行った。
ライブの合間に行われたトークショーで、ファッションモデルの武田真理子さんは、「これまで検査は自分には関係ないと思っていた。これからは大切な人たちに検査を受けようと伝えていきたい」と話した。
HIV検査を受けたことがあるという女優の蒼井そらさんは、「『カレシの元カノの元カレを知っていますか』というHIV感染についての広告にドキッとした。実際無料で検査できた」と体験を語った。 東京都エイズ対策係の山田悦子さんは、「検査は怖いと思うけれども、なるべく早く受けてほしい。仮に感染していたことが分かっても、病気に負けることなく自分の人生を送ることができる」と説明した。 司会のNO+CHIN(ノーチン)さんが「この中でHIV検査を受けたことのある人!」と聞くと、手が挙がったのは10人程度。会場を見回しながら、「こんなにも受けていないんですね」と驚いていた。 イベントを支援しているHIVとエイズへの意識喚起を行う全国ネットワーク「wAds」の水野聡子さんは、「中学校や高校の先生から、HIV感染防止の啓発活動をやってほしいという依頼が増えている」と話し、恋愛シミュレーションゲームなども活用しながら、HIV感染防止をアピールしているという。
wAdsが昨年行ったアンケート(回答数1428人)によると、「HIV検査を受けたことがあるか」との質問に、83%が「受けたことがない」と答え、「検査できることを知らない」も2%あったという。
引用:医療介護CBニュース