エイズHIV差別

エイズHIV差別

エイズ感染者は外見上区別できないのですから、エイズ感染者とわかった人だけを差別するのはまったく意味がありません。セックスによって感染したとわかっているエイズ感染者が1人いれば、同じような条件のエイズ感染者は少なくとも10人はいる筈です。


セックスを除いた共同生活の中で感染するとしたら、血液で感染する可能性が一番大です。他人の血液にはなるべく触れないようにしましょう。仮に血に触れてしまってもセックスによる感染よりも、かなり感染率は低いので.むやみに心配しないでください。
しかしながら、血に触れた時はなるべく早く石鹸を使って洗いましょう。外科医が手術の時にする手袋は、いろいろな病原体による患者さんの感染を防ぐだけではありません。患者さんの血に触れない目的もあります。経験と知識のある医師も手袋を使うのですから、血に触れても感染はしないとしてしまうのは行過ぎでしょう。

病院ですら偏見が・・・

エイズ感染者に対する医療差別が歴然と存在するのが明らかになりました。エイズ感染者ががんの末期症状になり、緩和ケア病棟(ホスピス)への入院を希望しても、48%の施設は感染を理由に「受け入れ困難」としているからです。エイズの正しい知識があり、偏見とは無縁であるはずの病院施設だけに深刻です。
ホスピスは、末期患者に必要以上の延命治療はせず、痛みを和らげたり精神的な安らぎを与えたりすることに重点を置きます。患者は治癒を求めているわけではありません。「安らかな最期」が迎えられるようにというささやかな希望を持ち、ホスピスは最後のよりどころです。
入院を拒否され、平等であるべき死さえ差別的扱いを受けてしまう。患者の絶望的な心中を考えるといたたまれません。国内のエイズ感染者とエイズ患者の累計は一万人を突破しています。エイズ感染者はウイルスの感染が判明した人で、エイズ患者は免疫機能が低下して発病した人をいいます。今後も入院のニーズが増えるのは容易に想像できます。
調査では受け入れ困難の理由として「経験がない」「体制が整っていない」などを挙げています。スタッフ研修など確かに体制の問題もあるでしょう。だが、希望者は十分なホスピスが受けられるよう施設の受け入れ態勢の整備を急がなければなりません。
エイズへの差別や偏見の除去は病院から率先してやるべきです。そうでなければ、医療に対する信頼感を自ら失わせてしまうでしょう。


▲ページトップに戻る