10代少女とHIV

全国高等学校PTA連合会が「高校生1万人アンケート」を実施しました。その結果、初体験の年齢は16才が最多の33%でした。また高校3年生(現在20才)では男子30%、女子39%の割合でセックスを体験している調査結果が出たのです。


セックスの低年齢化が招く危険は、どのようなものなのでしょうか。

少女がなんとなくぬくもりが欲しい、あるいは携帯電話代や遊び金を稼ぐために援交をするというのは、特定の少女というだけでなく、誰にでも可能性があるのです。一番怖いことは性のリスクを知らず、無防備にセックスすること。その結果、望まない妊娠や性感染症にかかる可能性があるのです。

厚生労働省のデータによれば20才未満の人工中絶件数は、05年30119件。これは全人工中絶件数の約10%を占め、人口比率でいえば約60人に1人の割合で、10代の少女が人工中絶をしている計算になります。

いっぽう性感染症。同じく厚生労働省が04に行った研究調査ではセックス経験のある高校生のうち、男子で6.7%、女子で13.1%の率でクラミジアに感染しています。

少女だけに限って言えば、60人1人が人工中絶、100人のうち13人がクラミジアに感染していることになります。

少女たちの避妊知識はお粗末過ぎます。セックスの後に飛び跳ねる、コカ・コーラで膣内を洗う、梅干やレモンを膣内に入れるという根拠のない知識ばかりです。中には”彼氏もそうだけど、私も生が一番きもちいい”と自らコンドームをつけないことを望んでいる始末です。

そしてこうした現象が引き起こす最大の恐怖はHIV感染――エイズ発症です。

HIVウィルスに感染した人は、3年連続で1000名を越えています。性に対する知識がままならない10代少女が感染していく可能性は高いと考えられます。それは他の感染症になっていると、HIV感染の確率は数倍高くなるからなのです。

10代の少女100名のうち約13名がクラミジアに感染しています。それは単に感染したというだけでなく、ウィルスが卵管を詰まらせ妊娠できにくい体になることと、命をも落としかねないHIVに感染する確率までもが高まる、という意味なのです。

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